蔓延する薬物。意外に近くにもあるかも知れませんよ
皆さん、最近のニュースで「こんなの増えてないか?」と思うニュースはどんな物がありますか?
8/30日総選挙に向けての政治関連のニュース、交通事故、殺人事件、芸能、スポーツなど諸々ありますが、最近、芸能人・タレントの薬物に関係したニュースが増えていると思いませんか?
2001年8月20日 大麻取締法違反の現行犯で、タレントのいしだ壱成を逮捕
同年9月18日 麻薬取締法と大麻取締法違反の現行犯で、タレントのカルーセル麻紀を逮捕(処分保留で釈放)
同年12月11日 覚せい剤取締法違反容疑で、タレントの田代まさしを再逮捕
2006年2月25日 覚せい剤取締法違反の現行犯で、人気音楽グループ「ドリームズ・カム・トゥルー」の元メンバー西川隆宏を逮捕
2007年10月28日覚せい剤取締法違反の現行犯で、人気アイドルグループ「光GENJI」の元メンバー赤坂晃を逮捕
2008年10月4日 大麻取締法と覚せい剤取締法違反の現行犯で、俳優の加勢大周を逮捕
2009年1月22日、覚せい剤取締法違反の容疑で、元アイドルの小向美奈子を逮捕
同年8月3日 麻薬取締法違反容疑で、俳優の押尾学を逮捕
同年8月9日 覚せい剤取締法違反容疑で女優の酒井法子を逮捕。
近年の芸能界の薬物事件関連のニュースで挙げたのは2001年から9件ですが、ここ3年で半数以上の6件、内4件は昨年の10月からの10ヶ月で起きています。
これはあきらかに、覚せい剤等の違法薬物が以前よりも身近に存在しているということを示しています。
もちろん自分個人の意識として、やらない事は大切。
そしてそれと同様に、やらせないことも大切です。
ではそもそもなぜやってはいけないのか?
長期にわたって常習すると依存してしまい、心身ともに崩壊してしまう、とは
良くいわれている事ですが、では実際、具体的にはどうなってしまうのか?
副作用を簡単にまとめたので、一部ですがご紹介します。
・血圧上昇、散瞳など交感神経刺激症状が出現する。
・発汗が活発になり、喉が異常に渇く。
・内臓の働きは不活発になり多くは便秘状態となる。
・常同行為が見られ、不自然な筋肉の緊張、キョロキョロと落ち着きの無い動作を示すことが多い。
・食欲は低下し、過覚醒により不眠になる。
・幻聴などの症状が生じることがある。
また、ごくまれでですが、長期連用の結果、覚醒剤後遺症として統合失調症と区別がつかないような、慢性の幻覚妄想状態や、意欲低下や引きこもりといった、統合失調症の陰性症状の様な症状を呈し、精神科病院への入院が必要となる場合もあります。
さらに、覚醒剤の使用を中断しているにも関わらず、幻覚や、過覚醒など使用しているときのような感覚が生じることがあります。
聞いたことがあるかと思いますがこれは「フラッシュバック」とよばれます。
フラッシュバックは使用直後に生じる場合から、使用を中断して数年を経て経験する場合まであります。
また、注射で覚せい剤を摂取していた場合、合併症として、注射針の共用によるC型肝炎、HIVの感染、注射時の不潔な操作による皮膚・血管の感染・炎症、敗血症なども挙げられます。
過熱吸引の場合には、角膜潰瘍や鼻腔内の炎症や鼻出血、肺水腫などの症状が現れます。
もう何をとってもいい事はありません。
フラッシュバック等は、薬をやめたとしても残ってしまう副作用ですから、一度使用してしまうと薬の副作用から一生逃れられない、と言っても過言ではないかもしれません。
さらに、この覚せい剤等の薬物を使う事を防ぐためにこれらは違法薬物として、法律で所持、使用などが禁止されていて、
違反した際には裁判を経て刑罰が適用されます。
罰則は、覚せい剤取締法違反を例に挙げると「譲渡、譲り受けて所持、使用」した場合は
10年以下の懲役か、500万円以下の罰金となります。
ちなみに最近ニュースで話題のMDMAは「製剤、使用、所持」した場合、7年以下の懲役か300万円以下の罰金となります。
やはり何もいいことはない、コレが違法薬物の現状です。
違法薬物撲滅キャンペーン等のポスターで書いてある事は大げさに見えますが、実際はその通り。
でもただ、いけないこと、では使用を防げない場合もあります。
なぜ使うのか。なぜそこに頼るのか?
単に快楽だけでは判断しきれない事情があるはずです。
そこを解決できないかぎり、薬物使用の輪は切れる事はないでしょう。
人が人と、きちんとコミュニケーションして、きちんとつながるという事。
まずはコレが違法薬物撲滅への第一歩ではないでしょうか?
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